指標意味


S(スタート) 通常時の1分間あたりの回転数

TS(特賞間スタート) 大当たりに必要な平均回転数

BO(特賞間アウト) 大当たりまでに打ち込む平均玉数

TO(特賞中アウト) 確変・時短を含む大当たり中の打込玉数

T1O(特賞1回あたりのアウト) 大当たり1回分の打込玉数

TY(特賞1セットの獲得玉数) 確変・時短含む特賞1セットの獲得出玉

T1Y(特賞1回あたりの獲得玉数) 確変・時短を除いた特賞1回の獲得出玉



パチンコ計数管理におけるS回数・TS・BO・TO・TY・T1Yの解説

パチンコ業界では、データ管理のために「S回数」「TS」「BO」「TO」「TY」「T1Y」などの指標が使われます。これらは、ホールの運営や機種の性能分析に役立つ重要な数値です。



1. S回数(スタート)とは?

S(スタート) とは、通常時の単位時間あたりの図柄変動回数 を指します。
S回数の特徴通常時のみカウント される(確変・時短・大当たり中は除外)。
アウト玉100個あたりのスタート回数 とも言われる。止め打ちにより変化する。保留が満タンの時に入賞した分は回数にカウントされない。
1分間あたりの回転数 の指標にもなる(1分間 ≒ 100発発射されるため)。
S回数の用途「1000円あたりの回転数」との違い
→ 遊技客は「1000円あたり何回回るか」を重視するが、管理側では「時間あたりのスタート回数(S)」を基準に考える。
ホールの営業データ管理 に利用される。



2. TS(特賞間スタート)とは?

TS(特賞間スタート) とは、特賞(大当たり)を得るために必要な平均回転数 を指します。
TSの特徴データ上の平均値 を取ったもので、メーカー発表の大当たり確率とは異なる。
確率の収束には膨大な試行回数が必要(一般に1万回以上の大当たりが必要とされる)。
TSの計算式TS=総回転数大当たり回数TS=大当たり回数総回転数​例えば、TS=300 なら、「平均して300回転で1回の特賞が発生する」という意味。
TSの用途機種ごとの確率が適正かを判断 する指標。
ホールのデータ管理 に使用され、日々の確率変動を監視するのに役立つ。



3. BO(特賞間アウト)とは?

BO(特賞間アウト) とは、特賞と特賞の間の平均打込数(アウト数) を指します。
BOの計算式BO=TSS×100BO=STS​×100TS(特賞確率)が300
S(アウト100個あたりの平均回転数)が5.0 の場合、BO=3005.0×100=6000(玉)BO=5.0300​×100=6000(玉)

→ 平均6000玉打ち込めば、大当たりに到達する という意味。
BOの用途遊技客が体感する「ハマり時間」の指標。
機種ごとの「特賞までに必要な打ち込み数」の比較。



4. TO(特賞中アウト)とは?

TO(特賞中アウト) とは、特賞1セット(確変・時短含む)で消費する平均打込数 を指します。
TOの特徴特賞中に打ち込む玉数 を示す。
1分間に約100玉打ち出せるため、TOが350なら約3.5分の大当たり時間 という目安になる。
TOの用途大当たり中の消費玉数を把握する ことで、ホールの利益率を管理。
大当たり時間の目安として活用。



5. T1O(特賞1回あたりのアウト)とは?

T1O とは、確変・時短を除いた1回の大当たり中の打込数 を指します。
(TOが特賞1セット全体なのに対し、T1Oは大当たり1回分のみ)
T1Oの計算式T1O=特賞1回あたりの打込数T1O=特賞1回あたりの打込数
T1Oの用途1回の大当たりでどれくらい玉を消費するかを把握 するために使用。



6. TY(特賞1セットの獲得玉数)とは?

TY(特賞獲得玉数) とは、確変・時短を含めた1セットの平均獲得玉数 を指します。
TYの計算式TY=特賞1セットの総払い出し−TOTY=特賞1セットの総払い出し−TO例えば、特賞1セットの払い出しが6000玉、TOが1000玉なら:TY=6000−1000=5000(玉)TY=6000−1000=5000(玉)
TYの用途特賞1セットあたりの平均出玉を管理 するために使用。



7. T1Y(特賞1回あたりの獲得玉数)とは?

T1Y(特賞1回の獲得玉数) とは、確変・時短を除いた特賞1回あたりの平均獲得玉数 を指します。
T1Yの計算式T1Y=特賞1回あたりの払い出し−T1OT1Y=特賞1回あたりの払い出し−T1O

例えば、大当たり1回の払い出しが1536玉で、T1O(特賞中の打込玉数)が400玉なら:T1Y=1536−400=1136(玉)T1Y=1536−400=1136(玉)

さらに、通常時のベース払い出しが30%(120玉)なら:T1Y=1536−400+120=1256(玉)T1Y=1536−400+120=1256(玉)
T1Yの用途機種ごとの「特賞1回あたりの実際の出玉」を管理 するために使用。